Salt Water and Concrete Waves海の波と、コンクリートの波
朝は桟橋の下の波に乗り、午後はコンクリートのボウルを滑る。その日にある波なら何にでも乗る髭の兄弟たちと過ごした、11月の長い一日。





一日は砂の上から始まった。髭には潮、陽に乾いていくタトゥー、片腕にボード。桟橋の先には、雲ひとつない空が広がっていた。

準備運動も、儀式もない。ウェットスーツのジッパーを上げると、彼はまっすぐ海へ入っていった。














桟橋の上からは、すべてのラインが見えた。テイクオフ、ボトムターン、リップから飛ぶしぶき。若い髭もグレーの髭も、同じピークを分け合い、声をかけ合って波に乗っていく。





陸に上がると、しずくを垂らしながら、にやりと親指を立てる。けれど一日はまだ終わらない。波の素材が変わるだけだ。








ビーニーをかぶり、ジーンズの裾をまくり、両腕を大きく広げる。ボウルは海のようには動かないが、彼の乗り方は同じだった。肩の力を抜いて、低く構え、ウィールがコーピングに引っかかれば声を上げて笑う。










夕方になると、フェンスの向こうから陽が横に差し込み、パーク全体を金色に染めた。ボウルには長い影と、ウィールがコンクリートを転がる音が満ちていく。









最後の光の中、運転席でサングラスをかけたまま笑う。いい一日だったと、その顔が言っていた。朝は海、夕方はコンクリート。ひとつの髭と、ふたつの波。
