
Bones, Arches and a Blue Whale骨と、アーチと、青い鯨
テラコッタのアーチ、彫刻の施された柱、暗がりで番をするキリン。そして大広間の光の中を、鯨の骨格が泳いでいく。
ブラザーフッドの仲間たちが帰った翌日、もう少し静かな場所を探しに出かけた。見つけたのは、大聖堂のような建物の奥。独自の天気がありそうなほど大きな広間だった。



ガラスの天井から光が降り注ぎ、石の床にたまっている。その上には細いワイヤーで吊られた鯨の骨格が、人々に向かって潜り込んでいく。建物全体がその一瞬のために造られたかのように、時間ごと止まっていた。




あらゆる面に彫刻がある。柱には葉や蔓が絡みつき、石の中から動物たちがのぞき、アーチは巨大な生き物の肋骨のように連なっていく。どこまでが建築で、どこからが自然史なのか、わからなくなる。




階段を上ると、景色はまた変わる。人々は点のように小さくなり、鯨は奥の窓と重なり、柱に刻まれた石の生き物が、百年以上そこにいる者の辛抱強さで、そのすべてを見守っている。



外に出る頃には、空は冬らしい鮮やかな青に変わり、階段の上で塔が輝いていた。古い骨と、古い石。大きく造って、長く守り続ける価値のあるものがある。そんなことを思い出させてくれる場所だった。

