




Two Felons, One Familyふたつの名前と、ひとつの家族
タトゥーの腕、銀色の長い髭、突き上げた拳、そして「SUPPORT YOUR LOCAL SKATE SHOP」の文字とデッキの壁。カリフォルニア州ホイッティアーで、コアなローカルスケーターから熱い支持を集めるインディペンデントなスケートショップ、Two Felonsの人たちと過ごした朝。
どの街にも、その街の心臓をあずかっている部屋がいくつかある。ロサンゼルスの南東の端、ホイッティアーでは、そのひとつが謝る気のない名前を掲げたスケートショップだ。Two Felonsを開いたのは、2004年、ふたりの兄弟。自分たちがどこから来たのかを隠す代わりに、それを店の名前にして扉の上に掲げた。20年たった今、ここは南カリフォルニアでもとりわけ筋の通ったインディペンデントな店のひとつ。コアなローカルスケーターたちがデッキを買い、話を交わし、何度でも同じカウンターに戻ってくる場所だ。



ガラスケースの向こうに、黒いタンクトップと、両腕を埋めるタトゥー。体じゅうで話す人で、扉が開くたびに視線がそちらへ流れる。誰が来たかを確かめるためではなく、ただ「よう」と言うために。店を切り盛りする人もいれば、その人自身が店になっている人もいる。




その隣には、銀色の長い髭と、胸に青い筆記体で店の名前。カメラに向けたしかめっ面、一秒後には親指を立て、こらえきれない笑い声。ここでのリスペクトには、いつもユーモアがついてくる。


黒いキャップにサングラス、ベースボールシャツ、前で静かに組んだ手。この扉をくぐるスケーターたちは、制服を着るようにカルチャーを身にまとっている。仮装ではなく、約束として。


ここでの会話には、始まりも終わりもない。来るたびに、年が変わるたびに、ただ続いていく。カウンターにもたれて、彼は話すより聞くほうが多く、オチが来る前にもう笑っていた。





そして仕事。箱を開け、パーツの袋を仕分け、タトゥーの手でステッカーを数える。「地元のスケートショップを支えよう」は、実際の仕事を見ればスローガンではなくなる。毎日きちんと積み重ねられる、百の小さな作業のことだ。




店そのものが、シーンのスクラップブックのようだ。天井のバナー、肩を並べて壁を埋めるデッキ、何千足ものスニーカーで擦り切れたカーペット。誰かがこうデザインしたわけじゃない。季節ごとに、少しずつ育ってきた。






目を凝らすと、壁が物語を語りはじめる。額に入った昔のデッキ、ナンバープレートで綴られた店の名前、高い棚に並ぶトロフィー。その場所を生きてきた人たちが守っている、ひとつの店の歴史。






きちんと並んだウィール、箱に収まったベアリング、棺の形の額に飾られたCreatureのデッキ。ここでは冗談さえ、スケートボードでできている。




もう終わりかと思ったそのとき、拳が突き上がった。カメラのためではなく、店のため、街のため、明日この扉を押して入ってくる子どもたちのために。





外に出ると、午後の陽が手作りの看板に落ちていた。「2 FELONS SK8 CO.」。少し色あせた文字の上に、電球のコードがゆるく垂れている。ガラス張りのビルでも、旗艦店でもない。住宅街の通りに面した白い壁。ここで滑る人なら、目をつぶってでもたどり着ける場所だ。

扉の上にはふたつの名前、カウンターの中にはひとつの家族。ポケットには「お前のスケートショップじゃ、うちには敵わない」と書かれたステッカー。ここで朝を過ごしたあとでは、反論する気にはなれなかった。
SHOP INFOお店の情報
- 住所
- 14125 Lambert Rd, Whittier, CA 90605, USA
- ウェブサイト
- twofelons.bigcartel.com










































































