Winter Sun and Herringbone冬の陽と、ヘリンボーン
冷たく晴れた1月の一日。豊かな巻き髪とフルビアード、ヘリンボーンのジャケットに襟元のピン。髭を自分のサインのようにまとう兄弟。



1月の光は細い。けれど、届いたときにはやわらかい。白いタウンハウスと黒い鉄柵が続く静かな通りで、私たちは落ち合った。誰もが少し背筋を伸ばしたくなるような通りだ。


ヘリンボーンのジャケットに、鮮やかなニット。襟元には小さなピン、手には念のための傘。あとは髭と巻き髪が、すべてを語っていた。




歩いて、立ち止まって、話して、また歩く。数歩ごとに、葉の落ちた木々の間から陽が彼を照らす。こういうポートレートは、ポーズで撮るものではない。笑った瞬間、ふと向けた視線を、ひとつずつ拾い集めていくものだ。




髭はサインだ。静かに書く人もいれば、彼のように、大きな文字で堂々と書く人もいる。
