Criers, Punks and a Small Dog呼び声と、パンクと、小さな犬
灰色の午後からネオンの夜へ。赤と金の衣装をまとった触れ役、王冠のようなトサカのパンク、タータンのコートを着た小さな犬、そして地下鉄の灯り。

足跡は、座って描くポートレートばかりではない。カメラを構えて歩き、街のほうから自己紹介してくるのを待つ日もある。

まずは、赤いコートに三角帽の触れ役。袖の縁取りと同じくらい白い髭。何百年も前からそうしてきたかのような堂々たるポーズ──そのあと、スマホをチェック。


少し先では、黒い羽根のトサカを立てたパンクが柵に腰かけ、舌を出してみせる。鋲とパッチだらけのジャケット。まさに劇場で、しかも惜しみなく見せてくれる。




そして、その日いちばん小さな兄弟。タータンのコートを着たウィペット。寒さに少し震えながら、人混みなどまるで気にしていない。






夜になると、通りは光に変わる。速度標識、濡れたアスファルトに描かれた数字、階段の上で赤と青に光る丸いサイン。描くのではなく、歩いて残した、もうひとつの足跡。
