


Burros on Main Street大通りのロバたち
峠を越えると、ロバが通りの主役になっている古い鉱山町。日陰で回るウィンドチャイム、物語を抱えた扉。
峠を越えると、道は古い鉱山町へと下っていく。まず気づくのは、この通りの主が誰かということ。鉱夫たちが残していったロバの子孫が、車のあいだを歩き、好きなところで立ち止まる。






木の歩道の下は影が深く、店には光をつかまえるものがあふれている。ウィンドチャイム、くるくる回る金属のオブジェ、何十枚も打ちつけられた古いハイウェイの標識。




壁には、この町自身の物語が大きな手書きの文字で描かれている。金、鉱山、そして閉山を命じた政府の命令。隣にはアイスクリーム屋と、荷馬車の車輪。


窓の外にはペイントされた木馬。黒板の横に立つロバは、まるで出迎え係として雇われているようだった。




見上げると、町は丘の斜面を登っていく。岩の上にとまったA字の家、トタンで継ぎはぎされた小屋。町全体が、習慣だけでしがみついているみたいに。





どの角にも、物語を抱えた扉がある。壁の角、地面の蹄鉄、いくつもの夏に色を抜かれてピンクになった飾り布。








町を出るとき、小さな群れが道の真ん中に立ち止まり、動く気配はまったくなかった。だから待った。ここでは、それがいつもの交通ルールだ。
旧道の一日・全4話
























